穏やかな季節、穏やかな光景(小さな幸せ) [自分(笑・喜・楽・感動)]
私は常用している薬がある。
それをもらいに、病院へ行った時のこと。
* * * * * * *
午前も終わろうとしている穏やかな病院内。
待合室には順番を待っている人が6~7人いる。
皆、静かに待っている。
この町は、お年寄りが多い。
平日の日中だから、当然お年寄りが多い。
待合室には中庭が見える場所がある。
小さいながらも空も見え、緑の木々のある中庭を望む窓はガラス張りだ。
5月の暖かな日の光が差し込んでいる。
今日は少し気温が低いせいか、この日差しが暖かく感じる。
それを見ていると、心が穏やかになってくる。
私が来院してから10分くらい、親子が入ってきた。
夕方の風景なら、小さな子供と親、ということもあるが・・・
車いすに乗ったおばあちゃんを、男性が押していた。
その男性の風体と言えば…
髪は坊主頭に近い短髪、アゴに少し髭を生やし、
ダボダボの膝までの大きなデニムのズボンに、
背中に大きな二桁の数字の書いてある大きめなTシャツを
ちょっと太った体にまとっている。
これでサングラス、金のネックレスをかけたら、ラップでも踊りだしそうだ。
その大きな、ちょっと威圧感のある人が、
車いすに乗っている小さなお母さんを気遣いながら入ってきた。
退院したばかりだという。
近くの病院へ通うよう、退院する時に、医師に言われてきたようだった。
「寒くない?」
「大丈夫?、かあちゃん」 (ここで親子と気付いた)
「あと〇人だからね」
そんな、優しい言葉に、
中庭の日差しに似た、「穏やかな光景」をみたようで、
優しい気持ちになれた。
いい日だな・・・
病院帰りにそう思いながら、帰宅した。
小さな幸せ♪
追記:
その男性は病院に入って、すぐに車いすが邪魔にならないように端に寄せていたのだが、
どう見ても、その位置では男性が立ったまま待つことになる位置になる。
私が座っている席はというと、
中庭を望む窓を背にしており、ソファーも端の部分だ。
だから、車いすをソファーの横に寄せて、男性が座るとベストの位置だ。
受付を済ませて、待合室の席に来た時、私は席を譲った。
「あ、大丈夫です。大丈夫…すみません」
体に似合わず(?)(失礼)礼儀正しい。
電車内でもそうだが、席を譲った時の相手のうれしそうな顔。
それを見て心が和む。
ありがとう・・・私の方が心を和みました。
人は格好に惑わされないようにしないとな…
と、思いながら、そのあとの親子のやり取りに、心が和んだ。
病院で会った男性は本当に優しい方なんですね。
私が同じ立場に立ったら、どうするだろうと考えてしまいます。
きっと、病院に連れて行っても待たされる事にイライラしてしまい、
母親の事なんて気遣う事ができないと思います。
by youzi (2009-05-25 20:10)
ああ~~良い人~~
ラップでも踊りそうな人ってどうしても「ちょっと乱暴な人なのでは?」と
思いがちですが。(というか、いつもそんな感じで見ています。失礼)
ほんと心あったまりました!
ありがとうございます。
by fukumusume (2009-05-27 12:02)
*** youziさん ***
見た目はぜんぜんそんな感じはしませんでしたが(失礼)
本当にお母様をいたわっている感があふれ出ていた方でした。
本当に心がポッと暖かくなりました。
*** 柴壱さん ***
nice!をありがとうございました。
*** fukumusumeaさん ***
そうですよね。
外見で判断するな、と思っていますが、
最初見た時は眉をしかめました。
あたたかな人のぬくもりを感じ
幸せを分けていただいた気分です。
by umeji (2009-05-30 11:05)
人って見てくれだけで判断しちゃいけないなって 感じるシーンですね
by 桜♪ (2009-06-02 23:27)